Aliens vs Predator(2010)のゲームが面白そう
- 2017/05/11
- 17:08
2010年に発売された「Aliens vs Predator」(AVP)は植民地海兵隊・プレデター・エイリアンそれぞれの視点でストーリーを楽しむことが出来るFPS(ファーストパーソンシューティング)です。
プレデターはともかく、エイリアンを操作してストーリーを進めていくというのは斬新に感じました。
舞台を未来の未知の惑星とし、海兵隊・プレデター・エイリアンの三つ巴の戦いを体感することが出来ます。
プレデターの未知の技術とエイリアンの軍事転用を目論むウェイランド湯谷社。
しかし、案の定なハプニングによりエイリアンは暴走、また、惑星を狩場としていたプレデターは異変に気が付き星に降下してきます。地獄と化した惑星から湯谷社の社員を救うべく海兵隊が投入されますが・・・
エイリアン、プレデター両作の設定をバランスよく盛り込んだ手堅いストーリー設定です。
人間(ウェイランド社)が自業自得で窮地に立たされる展開は、既に映画シリーズで何度となく観てきましたが、話の起こりとしては安定していますよね。
正直、AVPの映画の方もこの路線で制作して欲しかったと思わざるを得ません。
海兵隊視点のストーリーは、ジャングルや狭くて暗い研究施設を駆け回り、エイリアンクイーンの討伐を目指すというもので、雰囲気は傑作SF映画「エイリアン2」に近いです。
オープニングムービーの偉そうな人は「エイリアン」シリーズでお馴染みウェイランド社長だと思われ(エイリアン2だとビショップという名のアンドロイド)、演者のランス・ヘンリクセンをモデルにしたのか、微妙に似ています。
海兵隊ルートは、数種類の火器をぶっ放しまくってエイリアンを倒していくのがとても爽快に見えますが、
特筆すべきは薄暗闇からゾロゾロと攻め寄せるエイリアン共の脅威を、被害者の主観で体験できるところでしょう。
視界が利かない中で、あっという間に前後左右、また天井と、敵に囲まれる恐怖と興奮。
また、その状況を自分の手で突破するというのは、映画にはできないゲームならではの要素と言えます。
プレデター編はリストブレードやプラズマキャスターなどの独自のハイテク装備を利用して戦っていきます。
光学迷彩で姿を消したり、スキャンで獲物を探したり、人の声を模写しておびき寄せるなど、映画の再現具合が素晴らしいです。
エイリアンを接近戦で狩っていくなど、戦闘能力の高さが発揮されていますが、
一度姿がバレると、特に、遠距離から撃ちまくって来る海兵隊相手に苦戦したり、得手不得手がある様子。
海兵隊相手には、映画さながら様々な手段を用いて戦う必要があるという、工夫を要するキャラになっていますね。
また、この惑星に降下してきたプレデターは「AVP」一作目のような、戦士の儀式もついでに行っているようで、ステーjジを進むごとにレイザーディスクやスピアなどの強力な武器を手に入れていきます。
僕のお気に入りはエイリアン視点のストーリーです。
一匹のエイリアンが、仲間が次々とヤラれていく激しい戦いを生き残り成長していくという、何か一番主人公的なポジションに思えます。
エイリアンは海兵隊やプレデターの様に武器を使って戦うことは出来ないのですが、持前の怪力や機動力、全身を凶器として敵を恐怖のどん底に突き落としていきます。
壁・天井とかなりのスピードで動き回ることができ、床にいるのか天井にいるのか訳が分からなくなるほどです。
映画「エイリアン3」では、エイリアンの視点で人間をゴワーーっと追い詰めていくシーンがありましたが、それを全篇通して行っていくという感じです。
このゲームではエイリアン独特の魚眼レンズみたいな視界の再現も盛り込んでおり、観ていて、酔いました。
2004年(エイリアンVSプレデター)、2007年(AVP2 エイリアンズVS.プレデター)とAVPの映画化は2度に渡って行われましたが、部分部分で見応えがあるものの全体的な完成度では微妙な出来でした。
2017年は「プロメテウス」の続編として「エイリアン:コヴェナント」が公開、2018年には「プレデター」一作目のリブートが公開されます。
この熱い流れを契機に、
是非、もういちどAVP映画化をやってくれないかなと思います。