貞子と伽椰子 人間呪殺数 映画「貞子vs伽椰子」
- 2016/12/18
- 14:35

山村貞子
職業: 怨霊

俳優:七海エリー
劇中映像内で確認できる戦果
一般人:3人
武器と内訳: 呪い 3 不明 1(未確定)
公務員:1人
手段: 呪い
巫女:2人
手段: 呪い
霊能者:2人
手段: 呪い 1 フュージョン 1(共同戦果)
幽霊:1人制圧
武器・手段: 髪の毛
計:8人
本編99分: 0.08殺/分
佐伯伽椰子
職業: 怨霊

俳優:遠藤留奈
一般人:1人
手段: 引き込み 1 不明 1(未確定)
子供:1人
手段: 引き込み
霊能者:1人
手段: フュージョン(共同戦果)
計:3人
本編99分: 0.03殺/分
壊した物:
ビデオテープ 1個
佐伯俊雄
職業: 怨霊
俳優:芝本麟太郎
一般人:1人
手段: 引き込み
子供:3人
武器と内訳: 引き込み
霊能者:1人
手段: 不明 1(未確定)
計:4人
本編99分: 0.04殺/分
劇中総数:16人
シリーズ:
「リング」 「リング2」 「リング0 バースデイ」 「貞子3D」 「貞子3D2」 「貞子vs伽椰子」
「呪怨」 「呪怨2」 「呪怨 白い老女」 「呪怨 黒い少女」 「呪怨 終わりの始まり」 「呪怨 -ザ・ファイナル-」
この人、すごい無駄死にだね。
見た者を二日後に死に至らしめるという貞子の呪いのVHS。
偶然にもその呪いのビデオテープを観てしまった女子大生上野夏美とその親友倉橋有里は、都市伝説研究家であり大学教授の森繁新一(甲本雅裕)に相談を持ちかけます。
呪いのテープが実在することに興奮した森繁教授は、自らビデオテープを視聴しDVDにダビング、
二人を強力なプロ霊能者法柳のもとへと連れて行きました。
しかし、あまりに強力な呪いの為、法柳は返り討ちにあい、
また、とてつもない呪いの力を目の当たりにした森重教授はここでも興奮。一人で騒いだ挙句、呪いによる死を待たずして逝ってしまいます。
その惨憺たる有様に、
絶望に打ちひしがれる有里と夏美でしたが、法柳は保険としてアウトローな霊能者常盤経蔵(安藤政信)とその相棒珠緒(菊地麻衣)を呼び寄せていました。
常盤は、貞子の強大な怨念を正攻法で払うのは不可能と判断し、
「強力な呪いを他の強力な呪いとぶつけ合う」ことで打ち消すことを画策します。
そして、貞子の呪いに対するカウンターとして選ばれた呪いとは、呪いの家に住まうという最悪の怨霊伽椰子でした。
常盤は、伽椰子の家に足を踏み入れ呪われてしまった女子高生高木鈴花(玉城ティナ)に貞子のビデオを見せる事で、貞子と伽椰子が獲物を奪い合うよう仕向けることに成します。
「フレディVSジェイソン」「エイリアンVSプレデター」「エクスペンダブルズ」等、古今東西で繰り広げられるようになった夢のバトル。
我が日本においては、まさかのJホラー二大女傑による戦いが実現しました。
ホラー界の「用心棒 対 座頭市」です。
個性の強い二人のご婦人の戦いということで、観る前はとてつもないイロモノ映画になるのかと思いましたが、
思いのほかストーリーや設定はまとまっており、ホラー的な描写もよく出来ていると思います。
「リング」「呪怨」の世界観が混ざり合うに祭し、違和感と言うものは殆どありませんでした。
常盤経蔵、珠緒というアクの強いキャラクターが登場しますが、貞子・伽椰子の邂逅をお膳立てする役割を十分に果たしており、
存在感はあるが邪魔にはならないという良い塩梅。
映画として「主役は二人の幽霊なのだ」ということを十分に意識して作られているように感じ、とても好感が持てました。
貞子がTVからジリジリと姿を現せば、伽椰子が階段を恨めしく下る、情け容赦なく殺られていく人間たち。
呪い呪いと、言いつつ割と現場主義で直接的な2人+1人。
お祭り映画として、二人の特徴(らしさ)・見せ場もきちんと用意されています。
終盤、貞子がテレビから出てくるときに画面の縦横比が4:3のアナログ仕様(?)から16:9のデジタル仕様に切り変わるなど、
細かいところにもちょっとしたこだわりが見受けられます。
とても面白かったです。

ちなみに、
本作品公開前には久々にスポットを当てられた貞子が東京を観光したり、貞子と佐伯親子が始球式で盤外戦を繰り広げるなどの楽しいプロモーションが行われていました。

作品の内容だけではなく、総合的なエンターテイメントとして粋な計らいが多く見られ、この一連の流れにはかなり楽しませていただきました。
貞子さんのツイッター
監督・脚本:白石晃士
制作国:日本 2016年
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- テーマ:邦画
- ジャンル:映画
- カテゴリ:・ホラー/サスペンス系
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