マイク・ハリガンという漢
- 2015/03/26
- 20:07

プレデターよりも、単純に戦闘力が高い稀な人間。
※ネタバレがあります
プレデター2の戦果を確認するためにハリガンの活躍を追って観ていたのですが、普通にお強い。
高所恐怖症という弱点はありますが、敵を前にすると克服してきます。
刑事としてギャングを相手にするときもピンチと呼べるような状況がありませんでした。

映画冒頭で、光学迷彩に身を包んだプレデターを感じ取る。偶然ではなく、6感で感じ取り交戦体制に入っています。1作目のビリーに匹敵するか、それ以上の感覚の鋭さといえるでしょう。(襲われてから初めて、「見えない敵に攻撃されてる」と気づくことのが普通)
その時のプレデターの反応は「ハッ!!?マジで!!」という感じ、驚ろきを隠せません。
この時点でロサンゼルスから撤退していればやられることもなかったでしょう。「人間は狩の対象に過ぎない」という驕りが彼らにはあります。
ハリガン刑事は捜査を進めるうちにプレデターを突き止め、追っていきます。
2人の戦いをよく見ると、プレデターは防戦一方だということがわかります。
終盤、精肉所での出会いがしらにプラズマキャスターを撃ち抜かれたのがケチの付け始めか、ショットガンを至近距離で何発も撃ち込まれ気絶。
コソコソと隠れながら起死回生、一撃必殺のスピアをかなりのスピードで投げますが、ハリガンは超反応で回避します。
注目なのはハリガンの
回避から拳銃での反撃に転じるまでの早さです。ほぼ回避と同時に大口径の拳銃を的確に発砲。人間業じゃない。
スピアが外れたことで、プレデターは「この人間は格が違う」と感じたのでしょう。
戦意を失いかけ、安全な場所(ハリガンから離れた所)での傷の治療のために逃走します。
しかし強奪されたスピアでビル屋上から押し出され、中間まで落下、縁にぶら下がって何とか持ちこたえる状況。
プレデター、なんとここで諦めモードに。
「Shit happens」訳すと「ついてねぇな・・・」という意味す。負けを認めたようなものですね。
自爆装置を起動。
ロサンゼルスもろとも自らの証拠を消す最終手段。しかしハリガンには通用しません。
今度はレイザーディスクを強奪され、自爆装置ごと左腕を斬られます。
偶然ではありますが、装置を破壊したことでハリガンはロサンゼルスを救ったことになりますね。
機転の良さが尋常ではありません。
アパートをぶっ壊して逃げに逃げるプレデター。ハリガンは追ってきます。

宇宙船まで逃げ込み、ネットランチャーで奇襲を掛けるのですが、ハリガンはネットをディスクで切断。振り払います。
もう逃げ場も隠れるところもないので、プレデターはリストブレードでガチ勝負を挑みますが、
ハリガンはディスクでブレードを的確に受け、隙を突いてプレデターを倒します。
単純な力では押され気味とはいえ、殺り時を逃さないのはハリガンでした。
このロサンゼルスに現れたプレデターハンターは、
シリーズ屈指の多様な装備を持って狩に興じる固体でしたが、ハリガンはその装備を一個一個剝いでいくように、全てに対処しています。(しかも関連作品中で最も人間を狩った。かなり戦闘力の高い固体かと思われます)
シュワちゃんのように罠を仕掛けることもなく、ロイスのように熱で視界を撹乱することもなく、正面から向かっていって勝利しています。
ハリガンの対プレデター戦における実力は、恐らくは人間の範疇を越えていて、固体としての戦闘力はエイリアンより上。
ウルフプレデターを追い詰めた、プレデリアンと同等くらいではないでしょうか。